I'll be with you.
第14章 全員集合!
俺達は、言い合うカナと亜美をただ呆然と見つめた。
「あのさ……本当にくっつかないでくれ」
『やっとカナくんに会えたのに!』
「……はぁ…………」
「「……」」
正直、暇な俺は頬杖を付きながら向かいの席に座っている優を見つめる。
オレンジジュースをストローでチューッと飲んでいる優。
その姿も、何もかもが可愛くて目が離せない。
『……ねぇ、心…』
隣から聞こえてきた未来の暗い声
「どうした?」
未来がチラッと亜美を見て、俺に何かを訴える。
……亜美?
未来が訴える何かを必死に探して
やっと見付けたそのものに一気に血の気がひいた。
亜美の腕時計の下に見える微かな紅い跡に……