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I'll be with you.

第19章 責任と想い

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*心side*


メガネをかけて、深めに帽子をかぶって、なるべく下を向いてエレベーターに乗り込んだ。


看護師や若い人は特に要注意。
たまに、医師までもが俺の道を遮る壁となる。




左手にカナの着替えを入れた鞄をもっていつものようにナースステーションの前を通り抜ける。


いつも、ここで看護師に捕まって握手やサイン、たまに一緒に写真も要求される。



そして、今日も……



『SHINのファンなんです!

握手して下さい!!』


「……俺がここに通ってることは内密にして下さい」


俺の目の前に伸びてきている手に、右手を差し出すと、ギュッと両手で俺の手を包んだ。


『もちろんです!

仕事上、患者さんの情報は絶対に他言しません!

今日を逃したらもう握手してもらうチャンスはないので』


そう言って、頬を赤らめながらこちらを見てくる彼女。


チャンスは今日だけか……



そんな彼女に、感謝を込めた笑顔と……


「ありがとう」


短い感謝の気持ちを伝えてカナの病室へ向かった。




……この廊下を歩くのは今日が最後であってほしい



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