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夜が明けても傍にいて。

第24章 恋の終わりと恋の始まり。

「課長、まだ30分あるじゃないっスか?
引っ込んでて下さいよ。」


「おい、それが尊敬する上司に言うことか?」



---また始まった。


この二人が相思相愛にしか見えないのは気のせいだろうか?



「課長、いつから聞いてたんスか?」


「お前らが会社を出た後すぐ追いかけてきたからまぁ、最初っからだな。


莉菜のあれもこれも全部が好きなんだろ?」




幸太の顔は一気に赤くなった。


だとしたら私の気持ちも聞かれてる訳で…。



二人揃って俯いてしまった。






「なぁ、石田…


お前の目に狂いはなかったと思う。
莉菜は、お前が思っている通りのいい女だ。」


課長のその言葉に私達は顔を上げた。




「俺からも、礼を言う。
莉菜のことを好きになってくれてありがとう。


これからもその目と、お前の価値観を信じて
もっといい恋をしてほしい。」




幸太は少し掠れたような声で


「はい…。」と答えた。

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