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夜が明けても傍にいて。

第25章 溺愛の症状。

「慎也?今電話大丈夫?」


「大丈夫どころじゃ無いよ、声聞きたかったつーの。」


「///あ、あのね?今度一緒に実家に行ってくれる?」


「…。」


「慎也?」


「ちょっと待て…。」


「え?」


「莉菜、大事なこと忘れてないか?」


「大事なこと?」


「俺、プロポーズの返事聞いてねーぞ?」


あ…。



「ごめん、慎也…えーと…」


「待て待て待てっ!電話で返事すんのか?

今から行くから待ってろ。」







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今の状況…。


私と慎也はお互いに正座して向き合っている。
しかも、二人の膝がくっつく程の至近距離で。


慎也に促されてこの体勢になっているのだけど


答えを確信している慎也の嬉しそうな瞳が私の緊張をほぐしてくれる。

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