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夜が明けても傍にいて。

第26章 新しい生活

慎也の両親、家族の話はまだ一度も聞いたことが無い。


前に話の流れで聞こうと思った時
珍しく話を反らされて


聞いちゃいけないのかなって…
直感的に思ってから聞けないでいた。


結婚の話が進んでいけば
慎也から話してくれるだろうと


そう思って不安に思うことは無かった。




…………………………………

……………。



食事を終えて一緒に御風呂に入ってそのままベッドになだれ込んだ。




私を抱きながら


「何があっても俺から離れていくなよ?」


「ずっと一緒に居ような。」


「莉菜…愛してる。」


甘い言葉を沢山囁いてくれる慎也。



いつもの私なら
胸をきゅんきゅんさせて喜ぶのだけれど---




さっきの慎也の切なそうな表情が脳裏に焼き付いていて


なんとなく…不安に思っていることがあるんじゃないかと心配になってしまう。




慎也が自分から話してくれるまで待とう…。


そう思いながらも…




私の胸は久し振りに


ぎゅうーーっと締め付けられた気がした。

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