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夜が明けても傍にいて。

第27章 私の知らない過去

それなのに---


「ほら、もう寝るぞ?」


って…慎也はシャワーを浴びに行ってしまった。





先に布団に入っても…眠れる訳が無い…。



「眠れないのか…?」


布団に入ってくるなり私に絡まるように抱き締める慎也。


このぬくもりが嘘だとは思えない…。



「莉菜?どうした?
今日、飲みに行ったんだろ?」


「…うん…。」


「楽しかったか?」


「うん、楽しかったよ…。」


「石田も居たのか?」


「…。」


「何故黙る?」


慎也はふてくされた声で聞いた。


「さあね?」


私は小さな小さな意地を張った。



「こらぁ、白状しろっ。」


「きゃっ、!」


慎也は私の身体をくすぐり始めて
二人の笑い声が静かな部屋に響いていた。


……………………………………………………

……………………………。


「ねぇ、慎也…。」


「ん?」


「私のこと…好き?」


「好きに決まってんだろ?

何だ…マリッジブルーか?」


「…。」




「まさか図星か?




今更離してやんねーぞ?」



「////…。」




その言葉を聞いて急に睡魔に襲われた。




私達は…大丈夫…。




きっと…大丈夫。



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