夜が明けても傍にいて。
第27章 私の知らない過去
ゆっくり話を聞きたい…。
私に慎也のことが支えられるなら
慎也もそれを望むのなら
私は慎也の傍に居たい。
そう思った。
夕飯の支度も済んでハナと一緒に慎也の帰りを待っていた。
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早く帰るって言ったのに…
時計は深夜を回った。
携帯を見つめていてもメールも電話も来ない。
急な仕事が入ったんだろうか…。
それとも…帰り道に何かあった?
よからぬことを考えて電話をかけた。
RRRRR...RRRRR...RRRRR...
---出ない…。
慎也…どうしたの?
私の膝の上で眠るハナを撫でながら
夜が明けた…。