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夜が明けても傍にいて。

第28章 会えない日々

「私が慎也にどれだけ尽くして来たと思ってるの?

この私を…見捨てるの?」




「見捨てる訳じゃない。


これからもずっと…見守ってるよ…。



明日、病院に行こう。


だけど…一緒に行くのはこれが最後だ。


いつまでも、同じことを繰り返すのは止めにしよう…。」



「慎也、わかってる?
アルコール依存性って、病気なのよ?」


「わかってるよ…。

俺だって今までただ弥生の傍に居た訳じゃない。

色々調べて…自分の意志でお酒を断った人が沢山居ることだって知ってる。

そして…弥生がそれを知ってるってことも…。」


「…。」



「弥生が可哀想だからと思って黙って傍にいたけど

逆効果だった…。

もっと早く俺達は離れるべきだったんだ…。」



「...そんな…。」



「弥生、酒に逃げずに…

現実と向き合って強くなるんだ。」





弥生の涙は止まっていた。


だけどまだ、
納得いっていない様子で口を開いた。







「…わかったわ…、その代わり…。」



「その代わり…何だ?」






「慎也には、純也の抱き方をとことん教えたの…。」



「…?」



「慎也に抱かれてる時…幸せだった…。




だから…最後にもう一度だけ…














私を抱いて…?」

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