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夜が明けても傍にいて。

第29章 二人の未来

慎也を見送った後…昼寝なんかしていられることもなく掃除や洗濯、ハナのお散歩、夕飯の買い出しと大忙しだった。


夕飯はカレイの唐揚げ、煮物、茶碗蒸し、野菜サラダ、豚汁。


ちょっと多かったかな…。




「ハナ?ようやく全員揃うね。」



ハナとまったりしていると


“ピンポーン”


慎也が帰って来た。



慎也が玄関に入って来るなりハナは足元に、私は胸元に飛び込んだ。



「おかえり、慎也。」

「ただいま、莉菜。」


私達はぎゅーぅっと抱き締め合った。
一週間会えなかっただけでこんなに苦しかった私達。


この先どうか離ればなれになることがありませんように…。






食事を終え、お風呂も済ませ、慎也は戦闘態勢に入っていた。


「ハナ?お利口さんにしてろよ?」


慎也はハナにそう声を掛けて、私の手を握っている反対側の手で寝室のドアを閉めた。

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