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夜が明けても傍にいて。

第37章 番外編⑥

「莉菜ー。」


「何?」


「抱きたい。」



「フフッ…。」


「でも、抱けなくても幸せ。」


「うん。」



「今がこんなに幸せだったらこの先どうなるんだ?」


「この先は、もっと幸せだよ…。」



慎也は私を腕の中にそっと閉じ込めた。


「莉菜?こっち向いて?」


そう言われて顔を上げると


“チュッ、チュッ”


優しくキスをしてくれる。





「莉菜ー、大好き。」


“チュッ、チュッ”





「莉菜?子どもが生まれても、

ちゃんと俺のことも構ってくれよ?」



「当たり前でしょ?」










この時はまだ知らない…。


慎也が、やがて生まれてくる男の子にまで嫉妬する日が来るなんて…。






番外編⑥終わり♡

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