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夜が明けても傍にいて。

第39章 番外編⑧

「美穂、ちょっと休めよ?

俺が幸美見てるから。」



「大丈夫だって。今しかこの幸美の泣き声は聞けないんだし…幸太は仕事してきてるんだから…。」



美穂は…絶対に弱音を吐かない。


だから、こういう時は、


「俺にも幸美をあやさせてくれよ、美穂ばっかりずるいぞ。」



そう言うと、


「仕方ないわね」


って幸美を預けてくれる。




もちろん、幸美のことは大事だけど、


俺にとってはやっぱり美穂が一番で


美穂が笑っててくれなきゃ




俺は---






「なぁ、美穂。」

「何?」


「好きだよ。」

「ありがとう。」



「ねぇ、俺のこと好き?」


「そんなこと、しょっちゅう聞かないでよ。」



「いいじゃん、しょっちゅう聞きたいんだから。」




「幸太って…面倒臭い。」



!!!



「北崎課長のこと、ずっと面倒な男って思ってたけど、


幸太、尊敬してるだけあって課長サンに似てるわ。」



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