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夜が明けても傍にいて。

第6章 近くに居たい。傍にいたい。

あなたの腕に抱かれながら
また...眠りに落ちてしまう。


今日はとっても幸せだった...。
もっともっと沢山話したかった。



段々欲張りになってしまう。




夜が明けても傍にいて。


あなたの腕の中で目覚めさせて...。



願いながら眠りについた。




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動く気配を感じる...。


いつもは目が覚めない時間帯、ゆっくりと目を開けると暗闇の中あなたがジャケットを羽織っている。


物音をたてないように動いていたのが伝わってきて声を掛けるのを躊躇した。


ただバレないようにあなたを見つめていた。
私の知らなかったあなたをただ見つめていた。


支度が済んだのか慎也さんはこちらへと向かってきたので私は慌てて目を閉じ寝ているフリをする。


彼の匂いと息づかいを感じた後
慎也さんは私の頭をゆっくり優しく三回撫でて

私のおでこにチュッ、とキスをくれた。


それから静かに離れていき、足音が遠ざかり
玄関の向こうへと消えて行った。





私の胸はキュンキュン鳴いた。
私の胸は鳴き止むことを知らない。



またこんなにも

こんなにも

あなたのことを好きになってしまった。





まだ温もりの残っている右隣に移動して
朝まであなたを感じていた。

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