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夜が明けても傍にいて。

第7章 上司として?男として?


「課長は、莉菜ちゃんが泣いてる理由を考えたことがありますか?


どうして課長の前でいつも泣いてるのか
もう少し、考えてあげて下さい。」



「考えたって、わからねーもんはわからねーだろ?」



「じゃあ、本人に聞けばいいじゃないですか。」





「何から何まで器用にできる男だと勝手に思われちゃ困るな。


俺にだって…苦手な分野があるんだよ。」



課長がそう言った後足音が廊下に近付いて来て
私は慌ててその場を離れた。





---苦手な分野、か…。



私そんなに課長の前で泣いてばかりだった…?


笑っていなかったかな…?





それにしても…仕事以外での会話を課長があんなにするなんてびっくり。


いつも私が何か話そうとしたら
すぐ面倒な話はするなって言うのに…。




---どうしてなんだろう。







幸太も私のこと応援するって言ってたのに
急に課長にあんなこと聞くなんて何かあったのかな?


一度振ったのにまだそこまで私のことを好きでいてくれてるなんて…。




幸太のことを好きになれたら
私は幸せかもしれないのに。






どうして課長じゃなきゃダメなんだろう…。


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