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Love chance

第34章 のほほん

ルイは、蘭子の座るソファーに
横並びで座り
手を握り栗色のルイの髪を片手で
かきあげながら
ゆっくり、たんたんと自分の生い立ちを話す

蘭子は、話を聞くうちに
疑いの眼差しと驚きと
涙が溢れた。


手を解き
ルイの肩に優しく置いて
抱きしめる


「ルイ?ありがとう。本当のあなたを知れて
良かった。。だから、だからね
泣かないで。。。」



ルイは、涙など流してもいない
ただ、自分の生い立ちを
誰かの生い立ちの様に話した、、、ただ
それだけだった。


蘭子の胸の温かさ
誰かに総てを話す喜びを知る



「蘭子。。ずっと、、、一緒に居て。。」

蘭子の胸元で囁いた。



「うん。。ずっとね。。あたし達、親友だよ」



ルイは、熱い涙が一粒
頬を伝うのが
わかった。。

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