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綾人は、スタジオを出て
蘭子さんを初めて見つけたライブハウスへ
また、足を向けた。


小雨が降りそうな天気を見上げながら
帽子を目深に被りなおした。


渋谷の交差点は
連日賑わい
行き交う人の群れに追われる様に
押し出された。


あいつ、、、
何してんだろ、、、、翔太に電話した。


電話にでるなり

「お前、蘭子さんに会うつもり？」と

喧嘩ごしで言われた。

「一目みたい。。。」

呆れた声が

「ばかぢゃねーの？蘭子さんは、もう、お前を
必要としないよ。」


電話を握り下を向く

「俺、ルナとわ、、、、」


電話を一方的にきられた。。



グレーの弾丸が胸を貫いた。