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双子のお兄ちゃん

第1章 プロローグ



家に帰る途中 ふと蒼にぃが口を開いた


「ねぇ、瑠璃?」


「うん?なぁに?蒼にぃ」


「もしも、俺と翠を選ばないといけなくなったら、瑠璃はどっちを選ぶ?」



その時の蒼にぃの顔は 夕焼けの逆光で見えない


「え~~わかんないよぉ」


私がそう答えると



「瑠璃は俺だよな?」


と 翠にぃ


「う~ん」


私が困っていると



「瑠璃は俺だよね?」



と 蒼にぃ




「……私は……」








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