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双子のお兄ちゃん

第9章 *蒼side*



俺と翠は リビングのテーブルに向かいあって座った



「………っで?何?」


俺は今から何の話をするのかをわかっておきながら、あえて翠に話をさせるように促した




「……俺たち…このまま瑠璃を求めていてもいいのかな……」




やっぱりだ……






いつかは翠と話をしないといけないとは思ってた……










俺が黙っていると 翠は




「………蒼?」





と 俺に呼びかけた






俺は ゆっくりと口を開き






「……俺……この家を出ようと思う……」





と 静かに翠に告げた……









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