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泣きながら応援する蘭に、胸をときめかせた男子も少なくない。

更に玉入れでは、投げた玉が後ろに飛んだり、頭上に降ってくるという天然ぶり。

先ほどまでとは違う視線を蘭に向ける男子たちに、むぅは苛立った声を上げた。


「蘭、真面目にやれ！」

むぅの声と共に、蘭の頭には自分の投げた玉が降ってくる。


(これでも真面目にやってるのにぃ〜)

 ぷぅっと唇を突き出し、手当たり次第に玉を投げる蘭。

クスッと笑う周りの男子に、むぅは眉間に深く皺を寄せた。