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不良君達のお気に入り!?

第4章 不良君はキス魔!?

「久しぶりだな、魁人
元気してたか?」



元気良く入って来たのは、剃り込みを入れた男の人。



「旬、もう少し静かにしろ」



耳を塞ぎ、眉間にシワを寄せて入って来たのは長髪の男の人。



この人達誰?



頭の中がハテナだらけの私。



すると、旬さんと呼ばれた人と目が合ってしまった。



「あっ!もしかして、君が詩音ちゃん?」



私に駆け寄り、マジマジと私を見る旬さん。



コクリと頷くと「噂通り、超ー可愛いじゃん」と私の頭を撫でた。



このテンション・・・・・・・



「健太に似ている」



「ん?何か言った?詩音ちゃん」



笑顔のはずなのに、オーラが怖い旬さん。



どうやら、旬さんにとって「健太に似ている」は禁句らしい。




「ん・・・・痛ぇ・・・・」





気絶していた健太が目覚めた。




それに気づいた旬さんは「アレ?居たの?金髪サル」と健太を挑発するような言い方をする。




「あっ?何で、お前が居んだよ!ハゲ坊主」



眉間にシワを寄せ、旬さんを威嚇する健太。



ハゲと坊主って、意味一緒の気がする・・・・・・・




けど、いがみ合っている2人を前にそんな事を言う勇気は私には無い。





「ギャアギャアうるせぇ猿だな、今日はテメェに用ねぇんだよ、今日俺達が此処に来たのは月姫に会う為何だよ!」



月姫?



聞いたことの無い言葉に、私は首を傾げる。



「ふん!お前が詩音に会おうなって100万年早ぇよ!」



健太の言葉で、再びいがみ合いを始める2人。






そして、段々と長髪さんと魁人の顔が般若へと変貌する。




「あの、そろそろ止めた方が・・・・」



恐る恐る声を掛けるけど、2人はいがみ合いを止めない。




すると、ある人の声が聞こえてきた。



「2人共、そろそろ黙ろうか?」



穏やかな口調の優輝。



でも、その笑みは黒い。



優輝の黒い笑みを見て、青ざめる健太と旬さん。



優輝は、黒い笑みを浮かべながらさらに呟く。



「黙らなかったら、無理やり黙らせちゃうよ?」



その言葉を聞いた途端、2人は「「それだけは勘弁してください!」」と土下座した。





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