ば ー ち ゃ る ⇔ レ ン ア イ
第1章 ⅰ.天使はただの道化師なのです。
突如ぞわっとした感覚が私を襲った。
それは、下の…私のお尻の方。
何かが当たった…のではないことくらい分かっていた。
これは紛れもない痴漢だ…。
「ま、また…」
私は小さく呟いた。
そう、私が痴漢の被害に遭うのは今日が初めてではない。
ほぼ毎日遭っている。それも、違う人に。
ちらっとお尻を触る手の張本人の顔を見るが、
一度も見たことのない若いリーマンだった。
一昨日は三十路くらいのおじさんで、昨日なんて大学生らしき2人組だった。
前は高校生くらいの男子にまで痴漢されたことがある。
何で私ばかりこんな目に遭うのだろう…。
そんなこと考えていたら後ろにいる痴漢は、私が抵抗しないのをいいことに、
さらに触る手をエスカレートさせていく。
お尻を撫でていた手はゆっくりと前へとずれていく。
割れ目をさすりながら私が何度も痴漢に触られすぎて敏感になってしまった部分を擦る。
「…ん…ふ…」
危うく声が出てしまいそうだ…。
周りには気付かれないように声を抑えたつもりだったけども、
後ろの痴漢には勘づかれてしまったようで、
私の反応が良かったソコを、執拗に擦ってくる。
私はそれでも声を押し殺してはいたものの、
下半身は私の意志に反して熱くなってきていた。
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