とある兄と妹の世間話
第1章 兄の発覚
「てか、よく考えてみれば、両親が途中で消えちゃうのも上手すぎだよね♪」
「や、そこは兄妹恋愛小説では仕方ない展開だし。触れてやるなよ…」
「そだね♪よいしょ!」
あぐらをかいている俺の股の中に、ユイがいきなり入ってきた。
「あと、私たち2人とも、お互いがオナってるトコ見ちゃってる、恥ずかしい兄妹だよねぇ」
ユイが柔らかな膨らみを、俺の股間に押し付けながら言う。
「そ、そだな…」
「あと、筆者の苦労ってお兄ちゃん知ってる?」
ユイが上目使いで俺の方へ向く。
「あ、あれだろ?“きょうだい”って普通にケータイで変換したら“兄弟”ってなっちまうから、わざわざ分けて変換してるってコトだろ?」
「せ~かい!」
ユイがにっこりと笑顔を見せる。
「い、いいから、そろそろどけて…」