
地下病棟の秘密
第14章 まさかの入院
祐樹「…」
絢子「?」
祐樹「あ…お大事にしてください」
絢子「はいっ」
祐樹「…」
意識した様子の祐樹
それとは正反対に平気そうな絢子
一度、関係をもったものの絢子は完全に
吹っ切った気にしてない
様子だった
絢子に影響されてか
数日経つと祐樹も普通に戻っていた
祐樹「検査結果は問題なし、骨折の方も
だいぶ良くなってるみたいだし予定より
早く退院出来ると思うよ」
絢子「良かった」
祐樹「明日はお風呂に入れるから」
絢子「本当に?」
祐樹「我慢させてごめんね」
絢子「ううん、他の患者さんの方が優先
だもん、仕方ないよ」
祐樹「朝日一番で予約したから」
絢子「楽しみにしてる」
祐樹「…」
久しぶりのお風呂
お湯に浸かれるし頭も洗える
待ちに待った何日かぶりのお風呂だった
が…
絢子は忘れていたが
お風呂は一人で入れるわけではない
担当の先生や看護師が付き添う事になっ
ている
つまりは…
祐樹「じゃあ準備するからね」
絢子「あ…はいっ…」
