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祐樹「…失礼します」

男性「あなたが天野祐樹さんですね」

祐樹「そうですけど…あなたは」

男性「柴田と申します、若山家に仕える
執事でございます」

祐樹「若山家、って事は」

柴田「はい、本日はアリスお嬢様の伝言
をお伝えに参りました」

祐樹「…」


待っていたのは
若山アリスの執事柴田だった
アリスは心臓の手術を前に特別診療科に
入院していた

わがままだけど本当は手術に不安を抱え
ちょっとツンデレな
女の子だった


柴田「今度の日曜日、若山家で開かれる
パーティーに招待するとの事です」

祐樹「パーティー？でも俺、パーティー
に着て行く服持ってないし…部外者だし
ご迷惑じゃ…」

柴田「ご心配なく、パーティー用の服は
こちらの方でご用意させていただきます
し旦那様も会いたいと」

祐樹「…でも」

柴田「約束」

祐樹「えっ」

柴田「約束を果たしてと…」

祐樹「…」