
地下病棟の秘密
第19章 残酷な真実
高戸「…」
絢子「…何っ」
高戸「本気で好きになったって事」
絢子「ちょ、っ…ンッ!!」
高戸「…」
絢子「ン、んンッ…ぁ…っ…」
腕を掴まれ
強引にキスされた絢子
涼への信頼が崩れ不安定な状態の時に
そんな事されたら
されたら…
絢子「ンッん、ん…ぃや!!」
高戸「…」
絢子「ハァハァ…っ…ハァ…」
高戸「涼はやめろ」
絢子「…っ」
高戸「絢子!?」
絢子「…」
気づいたらある場所へと走り出していた
頭よりも先に体が動いていた
走りながら
自分で自分を制御していた
行っちゃダメ、行っても無駄だと
だけど…
絢子「ハァハァ…っ、」
絢子は走り続けた
途中、靴が脱げ裸足になった事にも気づ
かず
走って走って
想いのまま走り続けた
ドンドンドンドン(ドアを叩く音)
絢子「涼さん!!涼さん開けて!!涼さ
んお願い開けて!!」
ドンドンドンドン
絢子「開けてってば!!涼さん!?」
