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地下病棟の秘密

第21章 支え



絢子「…」


ドアの前で立ち尽くし
絢子は入る事も立ち去る事も出来ないで
いた


絢子「…はぁぁ…よしっ!!」


覚悟を決めドアノブに手をかけた
その時だった…


絢子「…!?」

涼「あっ」

絢子「あ…あの…っ…」

涼「入って」

絢子「…うんっ」


ドアが開き
涼が出迎えてくれた
久しぶりに顔を合わせドキドキしながら
椅子に座り
涼も自分の椅子に座ると
向き合う形で久しぶりに話しをした


絢子「忙しいのにごめんなさい…」

涼「ううん、ちゃんと話さなきゃと思っ
てたし…」

絢子「…うんっ」

涼「この前はごめん…言い過ぎた…」

絢子「私こそ、子供にヤキモチ妬いたり
して…」

涼「たまに会ってるんだ…」

絢子「そう、なんだ…」

涼「シングルマザーで子供を育てるのは
大変だから協力してる…もちろんそれは
父親としてで、それ以上の特別な感情は
ないから」

絢子「わかってる」

涼「…ごめん…ずっと黙ってて…」

絢子「ううん…」

涼「…絢子、あのさ」

絢子「何?」

涼「…」

絢子「涼さん?」


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