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地下病棟の秘密

第9章 わがままな担当患者



涼「じゃあ祐樹の事、お願いね」

絢子「は?何で私が?」

涼「他の子じゃあ仕事にならないだろう
絢子なら安心だし」

絢子「待ってよ、だけど私…」

涼「今日だけだから」

絢子「…」


他の人では
私情が入り仕事にならないと
絢子が祐樹の指導係にされてしまった

とは言え祐樹は仕事内容を知っていた為
今さら教えるような事は
なかったが…


祐樹「よろしくね」

絢子「よろしくお願いします…」

祐樹「…」

絢子「…」

祐樹「あの…」

絢子「じゃあまず患者さんに顔合わせの
挨拶しに行きましょうか」

祐樹「えっ、あぁそうだね…」

絢子「…」


気まずい雰囲気のまま
患者さんへの挨拶回りへ向かった

入院歴が長い人や最近入院した人などの
顔を覚えたり覚えてもらう為にも
患者さんへの挨拶回りは
大事な事だった


絢子「次はこの部屋です、最近入院した
若山アリスさん」

祐樹「…」

絢子「失礼します」

祐樹「…失礼します」


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