テキストサイズ

未成熟の誘惑

第13章 リスタート

「どうした、えりな」

「全部全部妄想。事件も誘拐も何もかも、みんなみんなマスターの妄想。現実に起こったことは全てくだらない些末な一文くらい」

「えりな………そんなこと、始めから分かってたじゃないか」


えりなはボロボロと涙を零す。

泣いている理由さえ、屋敷の床に沈んでいった。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ