嘘でもいいから
第2章 君が大切だから
「隼人…あぁっ…イヤッ…まだ…
2回目なんだから…もっと…
もうちょっと頑張ってよ…っ」
「お前うるせーよ…溜まってんだ…っ」
「あぁんっ…じゃあもう一回…」
「バーカ…」
………
手の痺れは全身にまで回って…
数歩で辿り着けるはずのドアまでが
遠くて…うまく歩けないほどだ。
でも前に進まなきゃいけない…
そう思った。
だってこの声は…
ドアを開けると、
むわっとするアルコールの臭いと
何か嫌な感じの…
熱く蒸れた空気が充満していた。
散乱する缶ビールに
誰の物かもわからないほど
ぐちゃくちゃに
脱ぎ散らされた洋服。
2回目なんだから…もっと…
もうちょっと頑張ってよ…っ」
「お前うるせーよ…溜まってんだ…っ」
「あぁんっ…じゃあもう一回…」
「バーカ…」
………
手の痺れは全身にまで回って…
数歩で辿り着けるはずのドアまでが
遠くて…うまく歩けないほどだ。
でも前に進まなきゃいけない…
そう思った。
だってこの声は…
ドアを開けると、
むわっとするアルコールの臭いと
何か嫌な感じの…
熱く蒸れた空気が充満していた。
散乱する缶ビールに
誰の物かもわからないほど
ぐちゃくちゃに
脱ぎ散らされた洋服。