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嘘でもいいから

第7章 好きになってごめんね

「えっ…」


言葉に詰まる想さん…


「そうだな…優花ちゃんの口から
そんな言葉が出てびっくりしたけど…
それが本当なら素敵なことだと思うよ。

でも優花ちゃん…
彼氏と別れたばかりって前に…」


「慎重にって…お父さんに言われて。
それを隼人…彼氏も理解してくれて…
一年間待っててくれたんです。

でも、彼の浮気現場を見てしまった時に
その相手…親友だったんですけど…に
言われたんです。〝だから、さっさと
処女あげないと浮気されるよって
言ったでしょ?〟って…」


初めて口に出して人に伝えたその台詞。
改めて悔しさが込み上げてきた…


今、私はすごく醜い顔をしているに
違いない…

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