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嘘でもいいから

第10章 あの、小さな手〜想side〜

………

俺は優花を騙して
偶然の出逢いを装った。


優花を傷付けたくない…


その気持ちから
さらに優花を騙し続け
それで俺は優花を守っている
つもりでいた。


でも、そんな自分の行動が
後に優花を傷付け…

優花も、そして自分自身も
抜けられない罠に
二人で堕ちて行く結果を招くなんて
想像もしていなかったんだ…


俺はただ、あの4歳の時の
子供らしくわがままで…可愛らしい
優花に、また一目会いたかった
だけのはずだったのに……

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