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嘘でもいいから

第16章 永遠(とわ)に

どういうことだ…?


このブレスレットが何でこの
新婦のぬいぐるみに…


俺はあることを思い出して
ドクン…
と心臓が大きく鳴った。


もう一つのブレスレットは
眠る俺の腕から優花が外して
持って行ってしまった。

あの日以降の優花の態度を見て
もう捨ててしまったんだろうと
最近は思い出しもしなかったけど…


俺は震える手で
ボードの上に残っている
新郎の恰好をしたぬいぐるみの
首元を探った。


あぁ…これだ。

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