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嘘でもいいから

第6章 行き場のない想い

急に予定の空いてしまった週末…

私の心にもぽっかりと穴が開いていた。


ごろごろと寝転がるベッドの脇には
誕生日に想さんが買ってくれた
小さなぬいぐるみ。
そしてあのブランケット…


想さんにまた会いたい…

でも今日行くはずだった個展も…
こちらから断った以上
もう誘うことはできない。

そして、遊園地に行くまでは
毎日のようにLINEで
交わしていた会話も
必要な時以外はしなくなっていた。


きっと恋人ができるって言ったから…

恋人だなんて…バカみたい。
初めから2人に未来なんてなかったけど
始まりさえなかった。
それもあんな理由で…

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