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巫女と狐と神様と

第1章 巫女

むぅ...と膨れた私を見てハハッと笑った京香は、私の頭にポンッと手を乗せて言った。



「...悠香は頑張ってて偉いよ。」



そんな一言でコロッと機嫌が変わる、私なのだった。


......


「お疲れ様。よく頑張ってくれたし、お小遣いあげるわよ~!」


台所に入ると、今度はお母さんに声をかけられた。



「え、本当!?やったーっ!」



掃除を積極的にする理由に、立派な巫女になりたいってのは入ってるけど、本当はこのお小遣いが目当てだったりする。

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