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星も、パンも

第9章 パンは、目の前が揺らぐ…



不覚にも…



人前で泣いてしまった―――…




しかも…相手は――――…



ミー助の世界の住人…




ドラマやるとか…言ってたな…







俺は、あの後―――…


松本剛の胸の中で散々…泣き…


落ち着いたから…と…頭を下げ…


「…じゃ…
……学校に行くから―…」


と…何事もなかった様に歩き出した…




「おっ!おい!はぁ?
何だよ!つーか…白川ヒロに…双子の兄弟って―――…」



やけに…いい情報つかんだって顔をしていたので――…


保険を掛けておくことにした…



「…おい。
自称アイドル――――…

この事や、双子とか――…言いふらすなよ…


何かしら耳に入ってきたら――――…



お前が、女のところから朝帰りした事――――…

匿名でネットで呟くからな…」



そう言うと…俺は、松本剛をスマホのカメラで撮影した…




「はぁ?何で女のところから朝帰りって決めつけてんだよ!」




「……遊ぶんなら…香水のきつい女は止めとけ……」



俺は…
松本剛の胸元を指差した――…




「やっ!べ……」




松本剛は…地味なパーカーをクンクン嗅いでいた―――…



そんな姿もパシャりと…激写…





「ってめえ――――…」




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