星も、パンも
第9章 パンは、目の前が揺らぐ…
「で―――――…
俺は…このトキメキに似た感情を…恋と思ったのだが―――」
あ…忘れてた―――――…
「…違うだろ?
異様な光景に…戸惑い取ったお前の行動は――――…
普通だ―――――――…
それを…愛だの恋だの錯覚するのは…大バカだ…
ノンケのお前が“ゲイ”役をするんだ…錯覚もしたくなるかもな―――…」
松本は、反論したそうな顔をしていたが…
「…女でも抱いて―――…一瞬戸惑った感情を…笑ってやれ――――…」
俺は、松本と二度と会わないように…
小説を松本に返し…
伝票を掴み――――――…
レジに向かった――――…