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星も、パンも

第14章 星は、居場所を見失う…

感情がぐちゃぐちゃになれば…なるほど――――…



ヤ太郎を意識して…ヤ太郎を目指して…





ヤ太郎になりたくて―――…



自分を見失う―――――…



でも――――…もう…8年…






別々の世界を生きているんだ―――…



いい加減――――…ヤ太郎にしがみつくのは…



違う気がしてきた…








不安だ――――――…




8年間…



俺は、俺じゃなかった気がするから…




「さて!ヒロ君がいいネタくれたし!私も仕事しなくちゃ!」



先生は、ベンチから立つと…


ヒロ君またね、と……日傘をクルクルさせながら…大学のキャンパスに消えた――…





「あ―――…お茶…ど〜も…」





あの人は…
今を…楽しく生きている…


そんな気がした――――…


双子の絆か――――――…




俺は…まだ―――…整理が出来ない…







どうしてヤ太郎が――――…
この世界を抜けたのか…








ホントの理由を――――…



知らないから―――…






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