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星も、パンも

第15章 パンは、星を救えるのか…

「石丸さん――――…
ミー助の匂いがする―…

昨日…も―――――…」



俺は条件反射の様に――…

ミー助の匂いに反応し、石丸さんを―――…睨み、見つめる…



しかし…松本もいる―――…



俺の複雑な――…
恋愛感情や…肉体関係を見せる訳にもいかず…


掴んでいる石丸さんの手を振り払った―――…



「ヤー君…君は、まだ…」


石丸さんの…寂しそうな瞳が――――…胸の隙間に…虚しい風を通す…




「今日は…どうしたの?
松本さんと一緒ってのも気になるし――――…」



石丸さんは、自分の台詞を飲み込み…話題を変えてきた…


「あっ――…すみません。関係者以外立ち入り禁止なんですが…


一応―――…石丸さんには、報告したくて―――…

俺たち、付き合うことにしましたから!ヨロシクお願いします!
石丸さんには、いろいろとお世話になりましたし…報告をと…思いまして。博也を連れて来ちゃいました!」



石丸さんは、「はぁ…?」と一瞬固まり…


ビクッと大きく驚くと…俺の腕をまた、掴みだした!


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