星も、パンも
第19章 パンは、さ迷い立ち止まる…
「―――…そのうち…
ミー助の気持ちが解る分…
自分の気持ちや、感情に…鈍感になっていったんだ――…
そのうち―――…
無感情になって――――――…
大人のキスシーン撮影を見ても…何も感じなかった…
なのに…
ミー助はドキドキしてて…
そのドキドキが…自分の内側から出て来ない事に――…
不安になったんだ―――…」
ふと…石丸さんとのキスを思い出す…
あの時の…感覚――――…
覚えてる…
初め―――…
何も感じなかったのを…
覚えてる―――…