星も、パンも
第21章 パンは、生まれ変われるのか…
部屋でぼーっとしていると…
松本から電話が来た―――…
置き手紙に気がついたのだろう―――――…
メモに携帯電話を書いたのだから…電話が来るのは…解っていたはずなのに…
何故か…身構え―――…
素っ気ない感じになった…
昨日…松本の腕のなかで…
沢山話した…
沢山…甘えた―――――…
甘えた――――…
はぁ?甘えた?
甘えた――――――――…
この…俺が…甘えていた!
居心地がいい…あの胸の中で、心臓の音を数えながら…
甘えていた…
…俺は……ベッドに仰向けになり…
部屋の天井を見つめる――…
こんな感じ初めてで…
解らない―――――――…
甘えた事なんて…
そう言えば…無かったかも…