星も、パンも
第21章 パンは、生まれ変われるのか…
8年前は…俺もキラキラ光る星の世界にいたけど―――…
一般人になって――――…
あの世界のキラキラは特別だったと…
思い知らされた――…
今は…どんなに双子だと…言っても――――…
スーパーに並ぶ…積み上げられた…食パンの様に…
見慣れた…
一般人でしかない……
未練が有る訳じゃないけど…
何故か―――――…
あの眩しさが…
懐かしい―――――――…
「…食パンの…くせに…」
……もう――――…
あそこに…俺の居場所は…
無いのに――――――…