星も、パンも
第22章 ナイトは、寄り添う…
「…ヤ太郎――――…
戻って…来る気はないか?」
ドキンとした――――…
ミー君が…ヤー君に…
“戻ってこないか?”と…
背中を震わせながら…囁いている…
今まで…何度もヤー君には…俺が言ってきたセリフだが…
ミー君は、一度も――――…
ヤー君に、言わなかった…
比べられ…
やけになっていたから―…
「…ヤ太郎――――…
ドラマ出演のオファーが来ている…
俺は―――――…
ヤ太郎は出るべきだと…思ってる…
ヤ太郎じゃなきゃ…出来ないし…
ヤ太郎の…
演技を――――…もう一度…
見たい――――――…」
―――…ミー…君…
俺は…ミー君の肩が―――…プルプル震えているのを…見逃さなかった…
まだ―――――…
引きずってる癖に…
何を―――…無理してるんだ!
今さら…双子を全面にだせって?
一人でも!白川ヒロは…
素晴らしい演技をする!