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星も、パンも

第24章 パンは、踏み出―――…

俺のシーンは、【レエイ】【アカギ】の二人と絡むのが多いが…


セリフは少なく…表情と、クールな一言で場を閉める事が多い…



俺は、間を考えたり…テンポを読んだり…


二人をいつも気にかけていなきゃいけない…




でも―――――…松本が、俺を見て笑ったり…セリフを言うと――――――――…



テンポがズレてしまう―――…






あ――――――…



この間…ドキドキがリアルで…



演技じゃない…



でも―――――――――…



演じきる―――――――…







「カッ―――ト――!」







……演じ…きれたか?





嫉妬しながら…


合間の微笑みを…喜ぶ…




【ヒエイ】を―――――…





俺は、慌ててモニターに駆け寄りブイを確認する…





「…今の…大丈夫ですかね?」



監督はニコニコしながら…


「大丈夫も、何も!いい表情だったよ〜!」




確認のブイを見ていると…


リアルな俺が……



松本の視線に―――――…



翻弄されている…




演技だけど…演じきれてない…







でも――――――――…




正解の…



表情―――――――――…




「博也、俺…この表情好きかも!いい…グッとくる」



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