テキストサイズ

責められたいの

第15章 小悪魔執事 3

……やっぱりクリスは
人の気持ちを
逆なでするようなことを言う。

よだれを垂らし、叫びまくる
香月ちゃんを見下ろしながら…
クリスも恍惚とした表情を浮かべ
黒い羽根が浮かび上がった。

意識を失った香月ちゃんから
クリスが離れる時…

そこで僕はやっと目を逸らす。

ぽっかりと穴の開いた…
あの光景だけは見たくない…

これからどうなってしまうんだろう。
この部屋に来た時の
高揚した気分とは打って変わって、
どんよりと気持ちの落ち込む僕だった。


✳︎つづく✳︎

ストーリーメニュー

TOPTOPへ