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君の隣の相棒さん、

第27章 ずっと、(芹※)

君の視線の先にはいつも先輩がいたね。

先輩よりも少しだけ低い身長で、俺よりも少しだけ高い。

セミロングの黒髪。キリッとした瞳。
時々見せる、ふわりとした優しい微笑み。

その全てに、俺は惚れていたんだ。



同時に、彼女は俺よりも後輩だけど先輩と互角に戦えるくらい強かった。
何度やっても負けちゃって…だから先輩と同じように憧れてたんだ。

女の子に憧れるなんて変?いや‥、彼女だったから全然そんな気持ちは無かった。

そして、俺は今日も負けていた…。


『芹沢先輩、余所見してましたね…?』


「うっ、バレたか…いや、したくてしたんじゃないよ!?なんていうかその‥無意識にね」


『分かってます』


ふふっと笑う彼女に、何やってんだよとキレる先輩。
竹刀を床に置いて面を外すとその綺麗な顔を覗かせると、その姿に見とれてしまいまた先輩にキレられて頭を叩かれた。

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