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君の隣の相棒さん、

第30章 温もり(神)

時に、ふと押し寄せてくる寂しさ。
あれは一体何なのか‥‥そんなことを考えていたら、頭に浮かぶのは同期の彼女。

無性に会いたくなって、メールでそっと呼び出すのはいつも決まって駐車場。
昼間は人の出入りが少ないから、此処なら彼女と話しもしやすい…。



『尊』



ヒールの音と共に聞こえた彼女の声は俺を呼ぶ。

近くまで来たところでその腕を引き寄せると、俺は早速背中から抱き着いた。



『た、尊‥?どうしたの?』


「分かんない。俺にも分かんない‥‥けど、何かこう、寂しくて…会いたくなった」


『────‥‥尊』



そっと体勢を変えた彼女が優しく俺を包み込む。

何度も何度も背中を撫でると彼女が言った。



『私もね?時々、尊みたいになるときがあるの‥だから尊の気持ち、分かる』


「君も…っ?」



視線がぶつかると小さく微笑んで頷く彼女に、俺はどうしようもない情けなさと涙が襲ってくる。

涙をグッと堪えたところで彼女がギュッと抱き締めてくれた。

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