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君の隣の相棒さん、

第37章 透明の恋(大)

「‥‥あぁ、そうだ。神戸からなんだが、君がちゃんと回復するまで見ていてほしいと言われてな…。君のことだから、途中で抜け出すのではないかと見張りを頼まれた」


『み、見張りですか?』


「案の定、さっきそうなりかけただろう‥?」


『あ‥‥』



苦笑いを浮かべながら謝る私は大河内さんのまた鋭い視線と目が合うけど、今度のその視線からは何処か優しさを感じて、そしたら次に大河内の手が私の頭の上に置かれた。



「もう少し、自分を大切にしなさい」



大きくて安心感のあるその手に、私は小さくはい、と返事をする。

次に、神経質な大河内さんからは想像出来ないほど優しい微笑みを見せてくれて同時に恥ずかしさが込み上げ、鼓動が早まるのを感じた。




────点滴を終え、またベッドに寝直す私。
その後も横にはずっと大河内さんがいて私が眠るその時、私が安心出来るようにとそっと手を握ってくれていた…。







(透明の恋)
(まだ色のないこの気持ちは、いつか────)



END

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