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君の隣の相棒さん、

第44章 彼女は俺に甘い、(神※)

「やっぱり、お風呂じゃ無理あったかな‥ごめんね?」


『‥‥平気』



薄い布団に身を埋める彼女がそっと俺の胸に寄り添って来る。



「紫音…?」


『尊、温かい‥』



ほどいた彼女の髪が俺の肌をくすぐる。
ふと顔を上げた彼女と目が合う。風呂上がりということもあり、白い肌が桃色に染まり無意識に瞳を潤ませている。
頬に触れると彼女が小さく微笑んだ。



「ははっ、ズルいなぁ。そんな顔されたら意地悪したくなる」


『して、‥みなさいよ』



小さく舌を出した彼女がまるで小悪魔の様にそう言った。

俺はその言葉に挑戦心と欲情を混ぜ合わせて言い返した。



「勿論。‥‥言うからには、楽しませてくれるよね?」



俺の言葉に彼女の口角が小さく上がった…。









(彼女は俺に甘い、)
(俺の我が儘を全部受け入れてくれるのは彼女だけ‥)


(私は彼に甘い、)
(彼の我が儘を全部受け入れてしまうのは私の悪い癖‥)


END

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