
君の隣の相棒さん、
第45章 スモーク充電方(伊)
一山終えた後の一服。これだけは辞められない。
警視庁の隅っこの喫煙所。静かなそこに一人、長い黒髪の女の姿。
中へ入るなり目が合うと互いに驚いていた。
『ぁ、伊丹さん』
「お前‥っ、辞めたんじゃなかったのか?」
また失敗しちゃいました、と苦笑いする女は俺の恋人。
元々は一課にいたが、デカイ山で多大な失態をし特命係に送られた。
一課に入ってから暫く、彼奴は禁煙したはずだが何度か失敗し今度こそと辞めたはずがまたこうして目の前で煙を纏わせている。
「久しぶりだな。元気だったか?」
『ええ、まぁ‥ただ一つを除いては、ですけど』
「何かあったか?」
『神戸尊。あの人のせいでまた禁煙失敗したんです』
「何だと?‥話してみろ」
頷いた彼奴が一言、口説かれている、と溜め息混じりに煙を吐き出す。
警視庁の隅っこの喫煙所。静かなそこに一人、長い黒髪の女の姿。
中へ入るなり目が合うと互いに驚いていた。
『ぁ、伊丹さん』
「お前‥っ、辞めたんじゃなかったのか?」
また失敗しちゃいました、と苦笑いする女は俺の恋人。
元々は一課にいたが、デカイ山で多大な失態をし特命係に送られた。
一課に入ってから暫く、彼奴は禁煙したはずだが何度か失敗し今度こそと辞めたはずがまたこうして目の前で煙を纏わせている。
「久しぶりだな。元気だったか?」
『ええ、まぁ‥ただ一つを除いては、ですけど』
「何かあったか?」
『神戸尊。あの人のせいでまた禁煙失敗したんです』
「何だと?‥話してみろ」
頷いた彼奴が一言、口説かれている、と溜め息混じりに煙を吐き出す。
