
君の隣の相棒さん、
第46章 午前0時の手帳と彼と、(伊)
「8月19。ちょっと厄介な事件発生。伊丹さんの芹沢先輩叩きの数がいつもに増して多い」
伊丹さんが読み上げたのは私の手帳の中身。
完全に読まれていた。しかも読まれたくないところばっかり暗記されてて…
「9月18日。事件で失態を起こした。落ち込んでいる私に声をかけてくれた伊丹さん。凄く励みになった‥‥私がまた伊丹さんを好きになった瞬間」
『い、いや…っ』
「12月24日。イブだけど仕事。伊丹さんと張り込み。車中で見た伊丹さんの寝顔は、私のささやかなクリスマスプレゼント」
『伊丹さん…っ!』
咄嗟に伊丹さんから離れる私の腕を掴んで引き寄せられてこれまでにないくらいに近付いて、私は一瞬息を止めた。
そして次の瞬間、耳元に響いた二文字。
「好きだ」
時刻は午前0時。
私が返事を返す頃には口づけが降ってきて、頬を伝う涙は嬉し泣きだった。
(午前0時の手帳と彼と、)
(4月16日。追記:願い、叶いました)
END
伊丹さんが読み上げたのは私の手帳の中身。
完全に読まれていた。しかも読まれたくないところばっかり暗記されてて…
「9月18日。事件で失態を起こした。落ち込んでいる私に声をかけてくれた伊丹さん。凄く励みになった‥‥私がまた伊丹さんを好きになった瞬間」
『い、いや…っ』
「12月24日。イブだけど仕事。伊丹さんと張り込み。車中で見た伊丹さんの寝顔は、私のささやかなクリスマスプレゼント」
『伊丹さん…っ!』
咄嗟に伊丹さんから離れる私の腕を掴んで引き寄せられてこれまでにないくらいに近付いて、私は一瞬息を止めた。
そして次の瞬間、耳元に響いた二文字。
「好きだ」
時刻は午前0時。
私が返事を返す頃には口づけが降ってきて、頬を伝う涙は嬉し泣きだった。
(午前0時の手帳と彼と、)
(4月16日。追記:願い、叶いました)
END
