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君模様

第2章 君空


それからしばらく、あたしはそこにいた。
まだ、頬に熱を感じてる。
(なにやってんだろ、あたし。)


(こんなことだけで…)

バンッ
すると、突然扉が開いた。

「ルナ??」
聞こえてきたのはー

大好きな親友のエリだった。
「エリちゃん…」

「どうしたの??最近サボってなかったぢゃん。サボったって聞いてビックリした!!」
(エリはすごいなー、あたしのことなんでも知ってるみたいww)

「えりちゃん、すき!!」
って言って意味もなく抱きついた。
「はいはぃ、わかってるって。でなにがあったの??」

「んー…なんかね。……わかんなぃ」
「なんだよ」
あきれてるエリ。
でもエリは、
「ルナの伝えられるときでいいから、いつか話してね??」何て言ってくれる。
そんな友達のいるあたしは、なんて幸せなんだろうー
…あの頃は…
と、過去を思い出そうとしてやめた。


「ルナ、もう放課後。」
(うそ!?)
「はぃ、バッグ。帰るよ??」
…なんて、用意周到なんだろーww

お母さん!!って呼ばせてくださいww





ゎー、
「エリちゃーん、大好き!!」

わたしたちは、赤く染まった空を背に、屋上をあとにした。

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